どうも!TOM夫婦の旦那です!
以前に日本とイギリスの支払い事情を紹介しまして、 イギリスではキャッシュレスそしてコンタクトレス決済が普及しているというのを紹介させていただきました。
その中で日本のApple PayとGoogle Payは海外と規格が異なるという説明をしたので、その規格の違いについて詳しく説明していこうと思います。
1.日本のコンタクトレス決済
コンタクトレス決済、つまり非接触決済のことです。
かざすだけで支払いを完了できる便利な支払方法です。
日本のキャッシュレス決済といえば、
WAON、nanacoなどの流通系電子マネー
Suica、Pasmoなどの交通系電子マネー
PayPay、楽天PayなどのQR決済
iD、QUICPayなどの後払い電池マネー
などが思い浮かびますね。
またこれらのコンタクトレス決済を、Apple PayやGoogle Payに取り込んで利用することもできます。
これらの共通点はFeliCa(フェリカ)という非接触決済の規格を用いていることです。
FeliCa(フェリカ)
NFC Type Fとも言う
ソニーが開発したFeliCa(フェリカ)ですが、一般的に使われているのは日本だけ。
日本だけと言いましたが、日本では圧倒的なシェアです。
2.海外のコンタクトレス決済
国によって色々あると思いますが、私が住んだことのあるカナダやニュージーランド、そして今住んでいるイギリスなど多くの国でメジャーなのがクレジットカードやデビットカードの付帯するコンタクトレス決済です。
最近、海外で発行するVISAやMasterCardのクレジットカードやデビットカードには必ずと言っていいほどこのコンタクトレス決済の機能が付いています。
クレジットカード決済端末にカードをかざすだけで、支払いができる非常に便利なものです。
そしてこのコンタクトレス決済規格はNFC Type A/Bと呼ばれます。
使い方や使い勝手に日本のコンタクトレス決済と大きな違いはありませんが、世界標準はNFC Type A/Bとなっています。
つまり、このNFC Type A/B対応のクレジットカードもしくはデビットカードを持っていれば海外旅行でも非接触決済を利用できるんです。
NFC Type A/B
最近日本でもこのNFC Type A/Bが利用できるお店や対応のカードなどが増えてきてはいますが、まだまだ浸透はしておらず実際にその機能を使って支払いをしてる方を見るのは珍しいです。
そろそろNFC Pay(タッチ決済)の存在が国内で広く認知されても良いのではなかろうか | クレジットカード&電子マネー情報【現金いらず.com】
画像のWi-Fiのようなマークが付いているカードはNFC Type A/Bの非接触決済に対応しているものです。
三井住友カードなどが積極的に対応していっている印象ですね。またネット銀行のデビットカードも対応しているものが多いです。
ソニー銀行をおすすめした際にそのあたりにも少し触れているので、参考にその記事のリンクを貼っておきます。
3.Apple PayやGoolge Payは日本と海外で何が違うの?
前述ご説明した内容と重複していますが、支払いの規格が異なります。
日本でいうApple PayやGoolge Payは、Suica、iDやQUICPayを利用することで非接触決済を可能にしているのでこちらはFeliCa(フェリカ)を用いて実現しています。
対して海外のApple PayやGoolge Payは、NFC Type A/Bで非接触決済を実現するのが基本的な形になっています。
3-1.日本でのApple PayやGoogle Pay
実際に日本でApple PayやGoogle Payを利用している方はお分かりかとは思いますが、クレジットカードをApple PayやGoolge Pay利用する場合、クレジットカードとしてではなくiDかQUICOayの支払いとして利用しますよね。
なぜなら純粋なVISAやMasterCardクレジットカードの非接触決済はNFC Type A/Bであり、Felica(フェリカ)に変換する必要があるからです。
つまり日本の認識だとApple PayやGoolge Pay=iD、QUICPayもしくはSuicaになるんです。これは日本だけですね。
これよく考えるとすごいのが、AppleのiPhoneやGoogleのPixelって日本で販売されているものだけが特別仕様ってことです。
日本以外で販売されている端末はNFC Type A/Bに対応していれば事足りるんですが、日本ではFeliCa(フェリカ)も搭載しないとけいないんです。
なので日本で販売されているスマホ端末はNFC Type A,B,F全てに対応するハイブリッドです!
※iPhone8以降は海外製でもFeliCa(フェリカ)搭載しているみたいです。
3-2.海外のApple PayやGoogle Pay
こちらはFeliCa(フェリカ)に変更する必要がないNFC Type A/Bが前提の決済が前提になるので、クレジットカードはクレジットカードとしてApple PayやGoogle Pay上も扱われます。
スマホ端末上で、クレジットカードのコンタクトレス決済をそのまま利用する形ですね。
なので海外の認識は、ApplePayやGoogle Pay=カードのコンタクトレス決済となります。
海外版のiPhoneやPixelはFeliCa(フェリカ)に対応していないので、日本で利用するには不便になるので注意しましょう。
3-3.日本と海外の認識の違いから起こる問題
この認識の違いから、外国人観光客が困惑することになります。
日本のコンビニなどに行くと、下記のように使える決済方法が表示されていると思います。
その中にApple PayとGoogle Payのロゴがありますよね。
これを見た外国人観光客は、NFC Type A/BのApple PayやGoogle Payが使えると思う訳で、まさかFeliCa(フェリカ)を使ったiDやQUICPayの決済だとは思わないんですよね。
NFC Type A/Bに対応しているコンビニもありますが、その時はカード決済として処理する必要があるため、店員さんの知識・対応力が求められます。
逆に日本人が海外に行った時にApple PayやGoogle Payを利用しようとする時も、iDやQUICPayを起動したところで決済はできません。
純粋なNFC Type A/BのApple PayやGoolge Payを利用する必要があります。
日本のサービスでは、こちらのNFC Type A/Bに対応しているカードはまだ少ないですが、Apple Payを中心に対応していっています(けっこう増えたみたいですね)。ソニー銀行など一部ではGoogle Pay対応が始まっているので、今後ますます増えてくるんではないでしょうか。(参考: Google Pay|Sony Bank WALLET|MONEYKit - ソニー銀行)
あとはそれが日本の生活に浸透するかですね。
Apple Pay、Google Payに対応しているかどうかはクレジットカード会社とご確認ください。
4.最後に
普通に日本で生活しているとこういった違い知る機会はなかなかないと思いますし、決済する時にその規格を意識する事なんてないですよね。
いざ自分が海外に行った時、海外のスマホ端末を買った時などに「なんでApple PayやGoogle Payが使えないの?」とならないように覚えておくと役立つかもしれません!
私はなんでもスマホで簡潔させようとするテクノロジーオタクなので、スマホ決済が使えない生活は辛いです。
当ブログでは海外在住に役立つサービス、海外旅行で役立つサービスなども紹介していますので、ざひ他の記事も参考にしてみてください。
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