どうも、TOM夫婦の旦那です。
イギリスではもう海外旅行も活発になり、皆さんもすでに海外旅行を楽しんでいることかと思います。
外貨の決済にはクレジットカードやデビットカードを用いる人が非常に多いかと思いますが、外貨の決済には多くの場合、為替手数料などが追加でかかっています。
そこで今回は、この外貨手数料を抑えられるお得なデビットカードを紹介していきたいと思います。
1. そもそもカード決済の為替手数料とは
保有しているクレジットカードやデビットカードの元の通貨とは異なる通貨で決済をした場合に、課せられる手数料のことです。
MastercardもVisaもホームページにこういった計算ができるツールがあるので、それを利用して実際に計算してみましょう。*日付も指定できます。
計算ツール:
Mastercard Currency Converter | Currency Exchange Rate Calculator
Exchange Rate Calculator | Visa
日本でもイギリスでもほとんどのカードにこの手数料は課せられています。
筆者の持っている大手会社発行のカードからいくつか例を挙げて紹介してみましょう。
日本の例として、三井住友カードとSony銀行。
イギリスの例としてAmexとLloyds Bank。
これらの手数料は改定されることもありますので、2022年9月現在のものを参考として紹介します。実際の手数料はHPをご確認ください。
1-1. 三井住友カード
三井住友カードが発行するVisaもしくはMastercardのクレジットカードの手数料が、2.20%となっています。
参考: 海外でのご利用にあたって|クレジットカードの三井住友VISAカード
これはVisaやMastercardのもつ為替レートに三井住友カードが2.20%を上乗せしてカード利用者に請求をするという意味です。
100ポンドの決済を、Mastercardのツールを使って見てみましょう。
Bank Fee 2.20%というのが三井住友カードの手数料部分です。
100ポンドの決済で実際に請求されるのは、17,159円。
では手数料なしの純粋なMastercardのレートだけにした場合はいくらでしょう。
100ポンドの決済で実際に請求されるのは、16,790円。
つまり100ポンドの決済をしたときに三井住友カードに手数料として取られているのは、369円ということになります。
そんな高くないと感じた方もなかにはいらっしゃるかもしれませんが、これ実際に決済する金額が高くなれば高くなるほど手数料も取られるってことですから、結構な額になると思いませんか。
以降、細かい計算は省きますが他のカードの手数料も紹介していきます。
1-2. Sony銀行
Sony銀行のデビットカードの手数料です。
Sony銀行のデビットカードは外貨口座を用いて、保有している通貨であれば手数料なしで決済できるというものもあるのですが、今回は条件を揃えるために日本円の口座からの決済時の手数料を紹介します。
Sony銀行のVisaデビットカードの海外通貨決済手数料は、1.79%です。
参考: 海外利用時の手数料| Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)|MONEYKit - ソニー銀行
1-3. American Express UK
American Express UKが発行するクレジットカードの手数料は2.99%です。
参考: How To Use A Credit Card Abroad | American Express UK
1-4. Lloyds Bank
イギリス大手銀行のひとつLloyds Bankです。
デビットカード、クレジットカード共通で2.99%が手数料となっています。
参考: Using your Debit Card Abroad | Travel | Lloyds Bank
2. 今回紹介する4つのデビットカード
本記事では、実際に筆者が利用したことがある中から4つ紹介させていただきます。
どれも上記で紹介したような上乗せ手数料は発生しないもしくはMastercardやVisaのレートを用いずに実際のマーケットレート同等の為替レートを用いたサービスを提供しているものです。
※前提としてMastercardとVisaの手数料が含まれているため、MastercardやVisaのレートは実際のマーケットレートと比較すると悪く設定されています。
それぞれ別の記事でも紹介していますので、紹介の後にリンクも貼っておきます。
2-1. Revolut
アプリ特化型で実店舗を持たない銀行で、モバイルバンクやチャレンジャーバンクなどと呼ばれます。※実際はUKの正式な銀行ライセンスはもっていないようです。
マルチカレンシー口座や国際送金のサービス、また仮想通貨などを取り扱うなどかなりサービスの範囲が広いのが特徴です。
RevolutはMastercardやVisaの為替レートを用いておらず、リアルタイムのマーケットレートに近い為替レートを用いています。
そのためMastercardやVisaレートに手数料を課している銀行などよりも安く利用することができます。
残念なのは、実際の手数料が分かりずらい、そして少し複雑なこと。
後述するWiseもマーケットレートに近いレートを採用する会社なのですが、こっちは手数料がものすごく分かりやい(HPで計算できる)かつシンプルなんです。
特にRevolutは平日と週末で手数料が変化するので、週末の利用には注意が必要です。
こういった部分を考慮して利用できる方にはおすすめできるかと思います。
紹介している記事のリンクも参考に貼っておきます。
2-2. Starling Bank
こちらも実店舗をもたないアプリ特化型の銀行です。UKの銀行ライセンスを持つ正式な銀行です。モバイルバンクの利用だとこのStarling Bankと次に紹介するMonzoがに多い印象です。
Starling Bankは非常にシンプルで、Mastercardの為替レートに準ずるだけです。
ここにStarling Bankとして手数料を加算することはしないので、他の手数料を加算するものと比べると安価になります。
Mastercard Currency Converter | Currency Exchange Rate Calculator
こちらのMastercardの計算ツールのBank Feeを0%にすることで計算ができます。
こちらも別記事で紹介していますので、リンクを貼っておきます。
2-3. Monzo
イギリスのモバイルバンクの代表格がMonzoです。ユーザは圧倒的に多いイメージですね。こちらもライセンスを持つUKの正式な銀行です。
Starling Bank同様、Mastercardレートに準じMonzoとしての手数料はかかりません。
Mastercard Currency Converter | Currency Exchange Rate Calculator
こちらでBank Fee 0%でレートを確認することができます。
Monzoは筆者もメインで利用している銀行ですのでおすすめしています。
詳細を説明した記事もあるので、下記ご確認ください。
Monzoは紹介特典もありますので、興味がある方はご活用ください。
2-4. Wise
こちらは銀行でなく、もともとは送金サービスをメインにしたサービスを提供する会社です。マルチカレンシー口座としても利用でき為替関連のサービスに強いイメージです。海外在住おすすめサービスとしても別記事で紹介しているほど重宝しています。
さてデビットカードの手数料ですが、Revolutのパートですでに少し言及してしまいましたが、マーケットレートに近いレートを採用し、そこにWiseの手数料を加算する方式をとっています。
さきほどシンプルで分かりやすいと記載したのですが、WiseはすべてHPでこの計算ができるようになっています。
Wise Card Fees: Spend Anywhere in the World
1点どうしても残念なのは、物理デビットカードの発行にはお金がかかることです。
アプリ上で仮想カードの発行をしてGoogle Pay や Apple Payにも登録できてこちらの発行は無料です。
格安の国際送金サービスとして非常に優秀なので、デビットカードは使わなかったとしてもおすすめしています。
Wiseの詳細も下記の記事で紹介しています。
3. 筆者のおすすめ
1番のおすすめはWiseです。
物理デビットカードが欲しくて、その発行料金がどうしても気になる方はMonzoをお勧めします。(手数料という意味だとStaling Bankでも)
というのもMastercardやVisaが1日固定のレートを採用しているのに対して、Wiseのレートはリアルタイムに反映されます。
またWiseはマルチカレンシー口座に対応してるので、レートの良い時に事前にアカウント内で両替をしておくとお得に利用できる可能性もあります。
※私はそこまでマメじゃないのでやっていません笑
結局どっちがお得なの?
これは非常に難しくて、通貨、使う日付・時間によって結果は変わってきます。
通貨によりレートはもちろん異なりますし、先ほど言及したようにMastercardなどは1日固定のレート、Wiseはリアルタイムに変動するレートです。
決済をするタイミングで、固定レートが有利になる場合も、変動レートが有利になる場合もあります。
そこも細かく見極めたいという方は、両方とも持っておいて、先ほど紹介しましたWiseとMastercardの計算ツールを利用して、カードを切る前に確認してから決済するということもできます。
計算ツール:
Wise Card Fees: Spend Anywhere in the World
Mastercard Currency Converter | Currency Exchange Rate Calculator
そこまでやらないよ!という方は、どちらかに絞って利用するでもその時の気分で利用するでもいいのかなと。
いずれにせよMastercardレート+2.0%以上の手数料が付いている物よりは安く済みます。
ちなみになぜStaling BankよりMonzoをおすすめしたかと言いますと、普段の使い勝手が個人的にMonzoの方がよかったからです。
下記の比較記事でも紹介していますので、気になる方はチェックして見てください。
WiseとMonzoは筆者が普段から使っているサービス・アカウントですのでそれぞれ紹介特典のリンクを下記に貼らさせていただきます。
純粋に入会するよりはそれぞれお得に入会できますので、ぜひご活用ください。
Wise: 特典利用 | 500ポンド相当分の送金手数料免除
Monzo: 特典利用 | 入会と利用で5ポンドゲット
それぞれの詳細を説明した記事のリンクも貼っておきます。
4. 最後に
いかがだったでしょうか。イギリスに住んでいると近くのヨーロッパ諸国など日本にいる時よりも旅行に行く機会が多くなると思います。
細かい手数料かもしれませんが、消費する金額が大きければ大きくなるほど無駄なコストとして積みあがっていきます。
ぜひこういったお得なデビットカードを利用して、無駄なコストを抑えつつ楽しい旅行にしてください!
本ブログでは他にも海外旅行に役立つサービスやアイテム、海外在住に役立つサービスなども紹介しております。
気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
では、また!